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  ■マンションにおける災害対策の必要性
 地震・火災・水害・火山噴火等、いつ起きるかわからない自然災害によりマンションが被害を受けることがあります。予測できない被害をこうむった時にマンションを再生し、住まいとしての復興を容易にするには、災害の発生前にどういう対策を行っておくべきか検討しておくことが必要です。
 マンション等の共同住宅は、堅牢で倒壊しにくくつくられている一方で、そこを生活の場とする世帯の数も多いためにひとたび被災すると大きな影響を及ぼすことになります。災害対策の準備のないマンションと、ある程度の心構えをしたマンションでは、再生・復興への障害が大きく変わってきます。このような心構えは、将来の土地・建物の利用や日常的な維持管理にも役立ちます。
 
■地震について
 日本では地震が頻繁に起こります。極めて稀に発生する大規模地震からも大切な資産であるマンションを守らなければなりません。
建物の安全性は、建築基準法により構造基準が定められていて地震、風、雪等による荷重・外力に対し倒壊しない、損傷を受けないといった構造的な性能の最低限度を定めています。その最低限度はこれまでの地震被害等に関する経験と、社会・経済状態等を考慮して規定されています。従って建築基準法に従えば、相当の安全性は確保されますが、どんな大きな地震や風などに対しても絶対に安全であるという保証はありません。
 
■火災について
 総務省消防庁統計より平成15年の建物火災件数は32.383件で、その中で共同住宅の火災件数は5.335件(16.5%)でした。自分のマンションからの火災を起こりにくくすることはもちろん、外部から発生する火災に巻き込まれないためにどうするかしっかりした
計画をすることが大切です。
自分のマンションが大きな火災になりにくいよう、出火危険の小さい建築材料、構法、設備、什器を採用したり、初期消火の準備や警報装置の設置等の対策が取り得ます。また、万が一火災になっても安全に逃げられるようプランニングを工夫することは絶対に必要です。
 
■品質・技術監理について
 建築現場は、建築主とともに考えたデザインが、風雪に耐えうる力を持った建築として成立させるための重要なステージとなります。建築現場での建築家の役割はあまり知られていないようです。しかし、建築の性能確保と云う点ではこの時期が大変重要なのです。
 現場監理の基本は、毎週現場で行う定例会議です。定例会議では、前週の行われた工事の内容を現地で実物を見ながら確認していきます。もちろん、間違いがあれば是正していきます。
 次に現場での打合せに入ります。今週行われる工程の説明があります。設計事務所から各工程での注意点等の説明を行います。また、設計事務所の指示の基に作成された施工図をチェック(削除)バックし、その内容を説明します。また、設計事務所からは、設計意図がより正確に施工されるように詳細図面等、新たにおこした図面の説明を行います。この打合せには、各専門工事会社の職方も参加します。この打合せ準備に担当スタッフは、平均2日は必要とします。
 また、所長の琴は、この間詳細図のスケッチや、現場への指示内容等を考えます。アーキスタジオでは、現場の定例会議は必ず、所長の琴が出向きます。これは、現場での質疑の応答や、指示には一定の技術的背景と経験がないと的確な指示が出来ないからです。現場監督や職人さんとの遣り取りは後戻りの効かない真剣勝負です。スタッフだけでは、現場の雰囲気にのまれてしまい的確な判断、そして指示を与えることは困難だからです。
 
■維持保全計画
 建物には構造躯体や、それにくらべて耐用年数が短い内装・設備等劣化したり、機能低下したりしてしまう部分があります。
マンションの建築時から将来を見据えて、定期的な点検・補修等に関する計画を策定することが重要です。
 
■建物完成後の維持管理
 建物の完成後は、構造躯体や内装、設備等の維持保全が大切です。修繕は、経年により低下した性能・機能を当初の状態に
戻すために行います。日常的な点検の中から小さな不具合を見つけ、早急に対応(経常修繕)し、質の高い維持管理を行うことで
良い状態を長く保持していくように努めなければなりません。それが結果的に入居率を上げ、長期的に家賃を下げずに済み、健全なマンション経営に繋がります。
 
 
     

 
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